小学館文庫<br> コスメティック

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小学館文庫
コスメティック

  • 著者名:林真理子【著】
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • 小学館(2015/06発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094080131

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内容説明

化粧品業界の裏側で繰り広げられる働く女たちの闘い!バブル後のキャリア女性を取り巻く現実に直面し、打ちひしがれる主人公・沙美だが、自らの人生をあきらめられない。「仕事でも恋でも百パーセント幸福になってみせる」そこから沙美の“闘い”が始まった。嫉妬、裏切り、不倫…化粧品業界を舞台に繰り広げられる“女たちの闘い”は圧倒的なリアリティを持って描かれ、単行本発刊時には「暴露小説では?」と美容業界を騒然とさせた。人気作家、林真理子のベストセラー小説、待望の電子化!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

97
華々しいコスメ業界の裏側を如実に描いた作品。仕事への情熱を燃やす沙美の姿が何だか眩しく見えました。仕事では成功を収めた沙美だけれど、恋愛の方はなかなか上手くいかないようで。女性にとっては仕事と恋愛(結婚)の両立って永遠のテーマな気がします。仕事上(賃金)での男女格差、マタハラが横行している現代社会を見るとまだまだ女性が大いに活躍できる環境には程遠く、どうしてこうも女性ばかり不遇なのか憤りを覚えることも。女性を取り巻く厳しい環境はこの作品が書かれてからそれほど変わってないことに暗澹たる気持ちになります。2017/01/15

choco

33
やっぱり林真理子は読みやすい。箸休めというか、重たい本の合間に読む私。昭和のトレンディードラマを見ている気分だが、全く知らないコスメの内部事情は新鮮で面白かった。マイナスからのスタートを自分の力でプラスに変えて行く強い女性に共感を持つ私にとって、この作品は全く嫌な感じがしなかった。2015/05/22

JILLmama

24
時代を感じさせるところがかなりあるけど、 仕事も恋も一生懸命!の女性は同性からも高評価。 楽しそうだなぁー。ってドラマを観ている気分で読了。2021/08/28

miho

14
【2023-054】【図】化粧品業界を舞台に繰り広げられる女たちの闘いを描いた本書は97-98年にファッション誌『Domani』に掲載された作品ということで、四半世紀前になるわけだけど、今も化粧品業界ってこんな感じなのかな?とちょっと現在の裏側を知りたくなりました。2023/07/02

湖都

13
化粧品会社のPR担当として働く30代女性・沙美が主人公の、お仕事と恋愛の物語。バブルの少し後が舞台だからか、職種のせいか、様々な感覚が自分とは違っていた。自分のお金も会社のお金もバンバン使ってコネを作り、誹謗中傷されながらも業界の中でガツガツと生きていく……全然憧れない。恋人たちに対しても、それぞれ無い物ねだりでなんだかずるい。そもそも、沙美は出世していくけど、コネを駆使する以外に大した仕事したのかな?それが仕事なのか?書かれた時代的に女性の社会進出を高らかに謳った本なのだろうけど、なんだかなぁ…。2019/05/07

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